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  1. 大分市議会 2012-09-14
    平成24年文教常任委員会( 9月14日)


    取得元: 大分市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    平成24年文教常任委員会( 9月14日)                 文教常任委員会記録 1.開催日時   平成24年9月14日(金) 午前10時10分開議~午後0時20分散会 2.場所   第3委員会室 3.出席委員   委員長 宮邉 和弘  副委員長 福崎 智幸   委 員 河野 広子  委 員  安東 房吉   委 員 田島 寛信  委 員  河越 康秀   委 員 長田 教雄  委 員  高橋 弘巳   委 員 国宗  浩  欠席委員   な し 4.説明員    足立教育長
      (教育部)    玉衛教育部長原教育部教育監菅教育部参事兼大分市美術館館長、    房前教育部次長教育総務課長奈須教育部次長教育企画課長、    江藤教育部次長教育指導課長渡邊教育部次長学校施設課長、    藤澤教育部次長兼人権・同和教育課長藤澤教育部次長兼生涯学習課長、    秦スポーツ健康教育課長有馬青少年課長福田文化財課長、    増田美術振興課長齋藤教育総務課参事佐藤教育企画課参事、    御手洗教育指導課参事衛藤スポーツ健康教育課参事、    一法師生涯学習課参事塔鼻文化財課参事、久多羅岐文化財課参事、    安東美術振興課参事糸永教育総務課主幹副田教育企画課主幹、    山本教育企画課主幹佐藤教育指導課主幹佐藤教育指導課主幹、    羽田学校施設課主幹利光学校施設課主幹服部学校施設課主幹、    前野スポーツ健康教育課主幹、田辺人権・同和教育課主幹、    藤田人権・同和教育課岡崎青少年課主幹坪根文化財課主幹、    池邉文化財課主幹斉藤文化財課主幹山村美術振興課主幹 5.事務局出席者    書記 澤野 充幸 6.報告事項    教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について    大分市小中学校適正配置基本計画について    大分市幼児教育振興計画について    大分市幼保小連携推進会議について    武漢市学校交流事業について    旧一尺屋中学校有効活用方針について    大分市社会体育施設(屋外)使用料の口座引き落としに係る事務処理ミスについて    大分市民図書館窓口等運営業務委託に係る事業者の決定について    全市いっせいあいさつOITA+1大作戦!!の結果について    大分市「いじめ問題対応マニュアル」について    「うすき少年自然の家」跡地利用における臼杵市の意向について    大分市・上智大学連携講座について    武漢美術館友好交流事業計画(案)について    その他                 会議の概要                               平成24年9月14日                               午前10時10分開議 ○宮邉委員長   ただいまから文教常任委員会を開会いたします。  本日は午後から子ども育成行政改革推進特別委員会及び総合交通対策特別委員会の開催が予定されておりますので、関係者の方はよろしくお願いを申し上げます。  それから、傍聴者の方がいらっしゃるようですけれども、傍聴者の皆さんは遵守事項を守ってもらうようにお願いをいたします。  ここで、申し出により執行部からの報告を受けます。  まず、教育企画課からお願いをいたします。 ○奈須教育部次長教育企画課長   報告事項1点目、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について、平成23年度を対象とした報告書の概略を御説明いたします。委員の皆様方のお手元に資料を配付していただいております。  まず、資料の3ページにありますが、参考として、地方教育行政組織及び運営に関する法律を掲載しています。この27条において、教育委員会は、管理及び執行の状況について点検評価を行い、報告書を作成し、議会に提出するとともに公表しなければならない。第2項において、教育委員会は、教育に関し学識経験を有するものの知見の活用を図るものとすると定められています。  今回の学識経験者のお名前も掲載させていただいておるところであります。  続きまして、第Ⅰ章、教育委員会の点検・評価のうち、教育委員会の活動及び運営状況につきましては、4ページから教育委員会会議の開催状況及び審議状況について掲載しております。  続きまして、9ページ、10ページには、その他の活動状況として、懇談会や学校訪問所管施設等の視察状況を掲載しています。  次に、2、大分市教育ビジョンの点検・評価結果につきましては、103の具体的な施策のうち、23年度指標を上回っているA評価は72施策、23年度指標はやや下回っているがほぼ達成しているB評価は15施策、23年度指標を下回っているC評価は12施策、23年度指標を下回っており、施策の見直しを行ったD評価は1施策、事業の終了により評価をしなかったものが3施策となっています。  C評価は、14ページの預かり保育の実施回数から、28ページの県民体育大会優勝種目数までの12施策でございます。  D評価の1施策は、30ページ、教育委員会会議への校長、園長、教頭などの輪番出席制の導入でございます。当施策につきましては、学校現場の現状把握と情報収集をより効果的に行うため、平成22年度から学校、園長とのテーマを決めた教育懇談会の実施回数に変更しております。このことからD評価としております。24年度からは、学校、園長とのテーマを決めた教育懇談会の実施回数を指標にして取り組みを進めてまいります。  次に、第Ⅱ章、学識経験者による意見についてでございますが、先ほど御説明いたしました3名の先生方からは意見をいただいております。全教育委員会委員が多くの教育問題に積極的にかかわりながら、教育改革に取り組んでいる姿が読み取れる、評価状況は一定の基準に基づいて出されたものであり、おおむね順調に推移、進捗していると言えるという意見をいただいています。  また、評価項目でC、Dも見られるが、そのような項目に対しては年度指標のねらいを再確認しつつ、目標達成に対する問題点を丁寧に洗い出すことが必要である。また、C評価のところをつなぎ合わせれば、現在の大分市の現状が浮かび上がり、将来に向けての課題が提示される。指標の提示方法について留意しつつ、今回の結果を真摯に読み解く必要があるだろうといった意見をいただいています。  また、C評価、D評価については、必ずしも低いものばかりではなく、実質的にはB評価でよいのではないかと思われるものもあったという御意見をいただいたところでございます。  教育委員会では、今後とも指標に対する数値評価という手法などは堅持してまいりたいと考えております。なお、学識経験者の方々から、平成24年度事業に対する質的評価の方法などについても御指摘をいただきましたので、今後検討してまいりたいと考えております。  なお、報告書につきましては、大分市のホームページに9月5日から掲載をしているところでございます。 ○宮邉委員長   一括して報告していただけますか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   では、報告事項2件目、大分市立小中学校適正配置基本計画について御報告申し上げます。  まず、6月の文教常任委員会におきまして、対象6中学校区の自治会関係者等への説明や協議の状況につきまして口頭で御報告申しました。今回は、これまでの取り組み状況等の一覧表を作成し、資料として提出させていただいています。  碩田中学校区に係る内容について御報告を申し上げます。  大分市小中学校適正配置基本計画に係る碩田中学校区説明会を8月21日に開催いたしました。説明会で使用した資料を配付させていただいております。会議では、大分市立小中学校適正配置基本計画について、碩田中学校区の適正配置の取り組み状況について御説明をいたしました。  説明会の中では、地域住民から、地域協議会でどこに学校を建てるのかということを決定するのは不可能ではないか、現在、碩田中学校区は連携型の小中一貫教育を行っているが、教育委員会は連携型、併設型、一体型など、どの形態を考えているのか、また、今までの意見交換会などでも反対の意見が多かった、本当に意見を聞いてもらえるのかなどの御意見が出されました。一方では、3校区が少しずつ歩み寄り、皆で協力することが大切だという御意見や、改革には痛みが伴うが、現状を認識し、教育環境を整備することが大切であるなどの御意見もいただいたところであります。  なお、8月21日の参加者は64名でございました。  続きまして、第1回仮称碩田中学校適正配置地域協議会を8月28日に開催をいたしました。会議では、地域協議会の規約、地域協議会の運営や事務、地域住民の懸念に対する取り組みなどについて協議を行いました。協議会の会議資料を配付させていただいております。  協議会の中で、委員の方々からは、協議会の規約の目的について、3校を統合し、新設校を建設するとしている碩田中学校区という表現につきまして、2校統合案や3校存続という方向性はないのか、3校統合ということで地域の合意ができていないなどの御意見があり、規約の一部保留で地域に持ち帰って協議を行っていただくことになりました。  協議会の会長には、自治委員連絡協議会中島小学校区の吉田校区会長さん、副会長には荷揚町小学校区の瑞木校区会長さん、同じく副会長には住吉小学校区の江藤校区会長さんに決定をいたしました。  地域住民の懸念に対する取り組みにつきましては、4月から5月にかけ小学校区で実施いたしました説明会において、防災の観点、小中一貫教育の観点が共通する懸念される内容でございましたので、講演会を地域住民、保護者などが同じ共通認識を持って協議していただくために実施をしたいと考えております。  防災の観点につきましては、9月25日に大分大学工学部小林裕司准教授を講師に、災害に対して''しなやか''であるための防災教育とコミュニティという演題で、文化会館第2小ホールにて講演会を開催する予定でございます。  また、小中一貫教育の観点につきましては、10月3日に大分大学教育福祉科学部伊藤安浩教授を講師に、小中一貫教育の意義と期待される効果という演題で、大分文化会館第2小ホールにて講演会を開催する予定でございます。  なお、地域協議会における傍聴者の方は28名でございました。  次回、第2回の地域協議会は、10月23日に文化会館第2小ホールで開催する予定でございます。  続きまして、報告事項3点目でございますが、大分市幼児教育振興計画について御説明をいたします。  教育委員会では、大分市幼児教育振興計画に沿って、市立幼稚園の統廃合の取り組みを進めてきておるところであり、平成23年度に統廃合予定園といたしました3園のうち、三佐幼稚園については平成24年3月末をもって廃止するとともに、森岡幼稚園丹生幼稚園の2園につきましては、平成25年3月末をもって廃止することを決定したところでございます。  2年制保育につきましては、現在試行中の佐賀関幼稚園を含め8園において実施しているところでありますが、振興計画におきましては、統廃合園数の範囲内で拡大に努めるといたしているところであり、平成23年度に統廃合予定園とした3園の廃止に伴う新たな2年制保育実施の候補園1園の選定を行いましたので、その経過を御報告申し上げます。  それでは、あらかじめ配付させていただいてます、2枚とじの2年制保育に係る資料をごらんください。資料の1枚目は、上段に地区別市立幼稚園を、市域を13地区に分け、平成25年4月予定の幼稚園の配置を示したものでございます。その中で、2年制保育実施園については網かけをしております。  平成11年度から20年度の間を実施機関とした幼稚園教育振興計画のⅡ期計画の際には、地域を8地域に分けておりましたが、その後、旧佐賀関町、旧野津原町の合併により2地区を加えました。また、大分地区につきましては、2地区から5地区に細分化し、合計13地区を区分としたところでございます。この13地区の区分は、大分市自治委員連絡協議会の地区割と同一の区分となっております。  候補園の選定に当たりましては、下段の考慮事項にお示ししております地域バランス、統廃合との整合性、私立幼稚園への影響、余裕保育室数、統廃合の行われた地域の市民感情の5つを考慮事項として設け、これらを比較考量し、総合的に判断いたしました。その結果、滝尾幼稚園が最も有力な候補園であると考えております。  次に、資料の2枚目をごらんください。上の表は、市立幼稚園における2年制保育実施園の現在までの導入状況でございます。下の表は、実施園ごとに年度別の4歳児の入園申請者数をまとめ、表にお示ししたものでございます。定員はいずれも30名でございます。なお、国におきまして、子ども・子育て関連3法案の成立を受け、幼児教育をめぐる情勢は大きく変化しているところでございます。  今後、学識経験者、公立及び私立の幼稚園関係者等で構成しております大分市幼児教育連絡協議会の場において協議を経て、この協議会における意見を尊重する中、教育委員会として新たな2年制保育実施園数及び実施園並びに実施時期について早急に決定をしてまいりたいというふうに考えています。  続きまして、報告事項の4点目になります。  昨年10月に設置いたしました大分市幼保小連携推進会議の会長から、今月6日に教育長へ報告書が提出されました。その概要について御説明させていただきます。「小学校ってどんなところ」と、パンフレットに挟み込んでいるものが報告書でございます。  1ページ目をお開きください。ここには、推進会議が設置された経緯、協議内容、今後の方向性について述べられております。  次に、2ページ目には、23年8月に実施した幼児教育施設間及び小学校との連携実態調査の結果等について記載しております。このような現状や課題を受け、幼児教育施設と小学校との連携の必要、また、家庭と就学先の小学校との連携の推進、連携を支える行政の役割の全市的に取り組むべき項目について示しております。  それでは、この3つを項目ごとに簡潔に説明をさせていただきます。  3ページをお開きください。項目1、幼児教育施設と小学校との連携の推進に関する現状と今後の方向性についてであります。推進会議では、特に小学校がリーダーシップを発揮して、近隣の幼稚園や保育所等との連携を図っていくことが重要との指摘が出されました。  4ページ、項目2は、家庭と就学先の小学校との連携の推進に関する現状と今後の方向性についてでございます。お手元の「小学校ってどんなところ」というタイトルのパンフレットでございますが、このパンフレットは就学前の子供や保護者が手にとって一緒に話し合うことにより、小学校生活に対する期待を高め、さらには入学に対する不安が軽減されるのではないかとの趣旨で、推進会議において企画されたものでございます。今回の報告書の提出時に、本パンフレットの原案をあわせて提案をいただきました。  これを受け、本市教育委員会といたしましては、ことし10月から、各小学校において実施されます就学時健康診断時に保護者に配布をするとともに、小学校や幼児教育施設等にも配布する予定で発行したところでございます。  項目2では、本パンフレットの活用に関する内容のほか、小学校のホームページの充実等に関する意見もいただいているところでございます。  最後に、5ページでありますが、項目3として、連携を支える行政の役割についてでございます。パンフレットの改訂版の作成や研修会の実施、幼保小連携に関する情報をホームページ等で発信することについての提案をいただきました。  今後は、本報告書をもとに、事務局において検討を行い、幼保小連携を図る具体的な取り組みを推進してまいりたいと考えています。  なお、ただいま報告させていただいた内容につきましては、昨日、厚生常任委員会におきまして、子育て支援課から同様の報告をさせていただいているところでございます。 ○宮邉委員長   ただいま教育企画課から4件の報告がございましたが、質疑については1つずつ行かせていただきたいというふうに思います。  まず、1点目、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について、意見、質問のある方は挙手をお願いいたします。 ○安東委員 
     この表の下のほうに、黒丸と黒三角で書いている意見ですが、これはだれの意見ですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   おのおの表の下に黒丸、黒三角という形で表記をしております。この上の数字的な指標に基づく評価だけではなく、黒丸と黒三角という形で成果だとか、課題ということを、文章で表現をさせていただきました。数字評価にちょっとしづらいものをこちらの形で参考として入れるような形をとっております。 ○安東委員   評価した人はだれですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   この文章につきましては、教育委員会の中の担当の課のほうで表記をしています。これを含めて学識経験者の方に見ていただいたところでございます。 ○安東委員   どういう方がどういう観点で評価したのかが気になったので。例えば、市立幼稚園の預かり保育にCがついています。確かに、今、週一、二時間の預かり保育しかしてないので、市民ニーズからしたらちょっと不十分かなという部分があるのだけど、それがどうしてできないのかとか、その辺が何も触れられてないので。今、実際やってないから、現場は頑張れみたいなことになってしまってもちょっと大変かなと。  だから、これをどういう立場で、だれが書いたのかが気になったのですけど。 ○奈須教育部次長教育企画課長   14ページの③の一番上の市立幼稚園における預かり保育の充実、これは確かに評価的にはCとさせていただいております。このCにつきましては、指標の段階で週2回ということでございましたのが、実績として週1回ということで数字的には評価はCということになりました。  ただし、下の黒三角のところで書かさせていただいていますように、いろんな形で既に実施しているところも多くございます。数字が2回という形になってないだけでありまして、今のところで週1回は実施しております。  こういうことを、先ほどの学識経験者の方々にも、C評価のこと、また黒三角として書いているところを見ていただく中で、C評価になっているけど、実際にやられていることについては、ここは例えばB評価でもいいのではないだろうかというような御意見も学識経験者の方からは多くいただきまして、その評価も、あくまで学識経験者の意見として、この中には書いていただいてるわけですが、市の教育委員会といたしましては、このような数字に対する評価と、これは実際の内容はCではなくBというような御意見も多くいただいたのですが、あくまで自分たちの教育委員会内部の自己評価としては、このような厳しい形のCになっておりますという形で今評価を行ったところでございます。 ○安東委員   このC評価を受けたことに対して、例えば教育委員会として、こういう手だてをしないと悪いとか、それは今後の話になるのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   この教育ビジョンのⅡ期基本計画が28年度までの計画であります。今年度から既にⅡ期に入っておりまして、28年度の指標という形もこのような形をとらせていただいておりますが、教育委員会といたしましても、保育内容や方法、実施の時間など、幼児の精神の発達に配慮した一時的な預かり保育というものを中心に、この回数という形は掲載しておりますが、具体的な内容も深めていく指導を現場と一緒になって検討をしていきたいと思っています。 ○高橋委員   考えてみれば、事務事業評価のようなものだろうと思うのですが、先ほどの話にもなるのですが、評価をする方が、例えば学識経験者は大学の関係者、こういった中には社会体育とか社会教育の人というんですか、そういった面では幅広い領域でここの中で取り組んでいると思うのです。そういった中で評価をしていいのかどうか。我々が今回事務事業評価を行いますが、市民の目線から評価をしていくということで、そういった意味では、今、安東委員が言われたように、自分たちで評価をして、自分たちと同じような人が評価をするのは、違和感を持つのです。こういった学識経験者の中には、大学の関係者ではなく、社会関係、市民といろんな形で接触している方の意見も求めるというようなことを検討していただければなというふうに思います。要望しておきます。 ○宮邉委員長   要望でよろしいですね。 ○高橋委員   はい。 ○国宗委員   9ページの教育委員会の方の活動についてちょっとお尋ねしたいのですけど、実際いろいろ教育委員会での討議と並行して、懇談会をされたりとか学校訪問をされているということですけど、この学校訪問の5校は、例年大体5校ぐらいですか。これをまずお聞かせください。 ○房前教育部次長教育総務課長   23年度につきましては、皆さんで5校訪問するとの報告をいたしておりますが、本年度につきましては教育委員長のほうがかなり積極的に、既に20校近くは回っているというふうなことで、教育委員会のほうで、それぞれの学校の特色や課題とか、そういった部分を視察していただいております。その時々の状況において、少しでも現場を知っていただくということで学校訪問をしていただくという考えです。 ○国宗委員   大事なことだと思いますが、目的については大体似通った内容になっていますし、内容も、校長先生と意見交換をして授業参観をして給食を食べて、学校の現状は把握することができたと書かれていますけど、全部校長先生との意見交換会が主になっていますけど、もうちょっと現場の先生方の意見を聞いたりとかすることができるのかどうかというのが疑問としてあります。先ほど言われたように、訪問する学校がふえているというのは物すごくいいことだと思いますし、今これだけ学校現場が大変な時代ですので、教育委員会の皆さんも肌で学校現場を知っていただくということが、最も大事なことかなと思いますので。  そういう観点でも、ひとつ現場の意見を聞くとか、可能であれば、お母さん方と話をするとか、そういうとこまで踏み込めるかどうかわかりませんけど、そういうこともやっていただければ、もっともっと充実してくるのではないかと思います。 ○宮邉委員長   それは要望ということでよろしいですか。 ○国宗委員   はい。 ○河野委員   これを受けて、報告を検証されて、後どうされるのか。例えば、学校施設環境の整備充実という1つをとっても、指摘されたところについて、こういう報告を受けました、こういうことでしたと自分たちが認めて、次にどうするかというところの総括と方向性というのは、次のビジョンに反映するということになろうかと思うのですけれども、その確認というのは部内でどういうふうにされるのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   この評価をするときに、特にC評価ということについては、その後部内で協議をし、項目ごとにC評価であったものに関して、今までの、例えば20年からのことを確認する、今回の23年度のC評価であったことを確認しながら、28年度に向けての協議を全項目について行いました。  また、これにつきましては、今後、既に24年度がスタートしているわけですから、その中で生かしていくということの共通認識を持ちました。  なおかつ、来月以降、この評価についての部内での24年度に対しての評価、この評価というのは当然24年度が終わらなければ、すべてはできませんが、来月からそのための作業部会というものを立ち上げながら、進捗を追いかけていくということを計画しております。 ○河野委員   事業によっては、予算を伴うものももちろんあります。それで、次の年に向けての予算要求というところではかなり力を発揮されないといけないというふうに私たち議員としては感じるのですけど、それはきっちり反映されるのでしょうか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   10月から各課の職員で、C評価となったものを中心に、24年度の評価全体を見る中で協議をしてまいります。その中では、予算という話も協議の場には出てこようかと思います。 ○長田委員   この内容については、さっき言われましたけど、これから事務事業に入っていくには非常にいい資料だし、いい評価資料として参考になるので、まず何回も言うのだけど、この大分市教育ビジョンと大分市総合計画における教育の位置づけを、前段の中に出していただけると、より大分市教育ビジョンが生きてくると思うので。大分市総合計画における大分市教育ビジョンの位置づけのところが、もうちょっと書いてあるといいのかなと、今回もちょっと指摘しておきます。 ○奈須教育部次長教育企画課長   しっかりと受けとめさせていただきます。 ○福崎副委員長   大分大学の山﨑先生がPDCAマネジメントを活用して進めていくことを評価に書いているのですけど、このPDCAマネジメントをどういうふうに点検評価に、どういう体制でやっているのか。さっき各課が集まって、会議をしていますよみたいなのではなくて、きちんとした体制のもとでPDCAを回していきながらしないといけないし、評価で終わって次の対策とかいうことが示されてないというのが、次にちゃんとC評価がBに上がっていくのかAに上がっていくのか、きちんとした取り組みができるのかが目に見えないというところがあるんじゃないかと思うんですけど。どういう体制でこのPDCAのマネジメントを活用しながら、この点検評価とか、それから検討とか実施をされているのかをちょっと聞きたいのですけど。 ○奈須教育部次長教育企画課長   来年度に向けて、今年度の評価につきましては、先ほどご説明いたしましたように10月から作業部会という形でスタートをさせていただきます。その中で、今回のこの学識経験者3名の方の評価を、まずその作業部会で共有していくということがスタートになろうと思います。  その上で、作業部会から、また1つ上の形の協議の場を必要とするのかしないのか、そういう論議を含めて部会の中でまずはたたきながら、話をするに当たってはこの3名の方の評価というのが一番重要視される項目だろうというふうに判断しております。 ○宮邉委員長   それでは、とりあえず1点目はここで質疑を打ち切りたいというふうに思います。また、最後にありましたら、まとめてお願いをいたします。  次に、大分市立小中学校適正配置基本計画について意見、質問がございましたらお願いします。 ○河越委員   今のところ、この碩田中学校適正配置地域協議会というのは、まだ仮称が取れていないのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   はい。先ほど御説明申し上げましたが、規約の部分等で持ち帰って各小学校区、地域協議会が3つの小学校区から10名ずつの委員さんに参画をしていただいておりますので、持ち帰っていただいて、規約を含めて再度協議をしていただき、そして次の10月23日の協議会の場において、規約の御承認をいただけるような形になれば、この時点で会としては正式に発足します。現時点では仮称がついた形で協議会が発足しているという認識でございます。 ○河越委員   規約のどの部分で同意ができてないのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   お配りした8月28日の適正配置地域協議会の資料を開いていただいて、2ページ目に、仮称碩田中学校適正配置地域協議会規約というのがあります。その第1条に、目的及び構成というところがございまして、この中で、荷揚町小学校、中島小学校及び住吉小学校の3校を統合し、新設校を建設することとしている碩田中学校区についてと、この文言の扱いについて、持ち帰って協議をしていただくことになります。 ○河越委員   目的のところですね、わかりました。  その後に、協議会の一番肝心のことが書いているわけです。地域としての合意形成を図るためとなっているので、これは確認だけど、この仮称が取れて、これが動き出したら、ここが出した1つの集約された答えというのが、ファイナルアンサーになるのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   地域協議会の中で十分に意見を出していただく、またはお聞きする中で、協議会としての御意見を尊重させていただくことになろうと思います。ただし、私どもの適正配置基本計画の中では、協議会の意見を十分にお聞きする中で、個別の実施計画を策定するとなっています。この個別の実施計画の策定につきましては、教育委員会として策定をする予定でございます。 ○河越委員   最後の質問ですけど、この仮称が取れていよいよスタートを切るのは、いつごろと思っていますか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   1回目は8月28日に会を仮称のまま発足いたしました。その時点で、次の会の予定を会員の30名の方、また、各学校長等も入りまして、全部で38名ですが、その場で次の開催を10月23日に協議会を開くということまでお諮りし、御了承いただいております。 ○河越委員   はい、わかりました。 ○安東委員   まずは、各校区が10人ぐらいということですが、どういう人を何人とかいう指定はしていないのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   具体的には、自治委員が何名という形のお願いはしておりません。あくまで3つの小学校区からの代表者という形でお願いしています。ただし、私どものこの適正配置基本計画の中では、地域住民の代表者や保護者、学校関係者などという形で、地域代表者や保護者ということを基本としているところでございます。 ○安東委員   その人選については、それぞれの校区で納得しているわけですね。 ○奈須教育部次長教育企画課長   既に、仮称という形ではありますが、会が発足をしております。その中で、メンバーにつきましては会として10名ずつで会としての了承をいただきました。なおかつ、そのメンバーの中から会長、副会長というところまでが決定したということが8月28日でございます。 ○安東委員   さっきの目的のところで、こういう目的で一歩進んだという感じに見えるけど、こういうことまでできたということは、少なくとも方向性は、地域住民としてはある程度納得できた状況になったと判断しているのですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   持ち帰りいただいた文言の中は、まさにそのような文言になっております。そういうところを今後持ち帰っていただいて、各小学校区で御協議をいただいております。 ○安東委員   今から合意形成を図るような感じですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   先ほど申し上げた3小学校区を統合して、新設校を建設すると、その言葉については、適正配置基本計画で定めている言葉でありますが、その言葉について、再度、3小学校区ごとに、現在は持ち帰って協議をしていただいているということでございます。 ○河野委員   私も8月21日には参加をさせていただきましたけど、中身的には、それぞれの小学校区で合意ができてないということは私は確認できたと思いますし、新聞報道でもそういう扱いをされていました。  だから、基本計画に定まったというふうに教育委員会側の立場が示されていますし、一方では、年限も定めているというか、提起されているところで、実際折り合いがつかなくなる場合に、教育委員会はどういう立場をとるかと。さっき河越委員の質問に対して、教育委員会として個別の実施計画は教育委員会がつくるというふうに言われましたので、そのときも十分協議会と議論を尽くす姿勢はとっていただきたいというか、押しつけることだけはやめていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   協議会の発足に当たりましても、私どもも河野委員が言われたように、協議会の中で十分に意見をお聞きする、また、今後の方向性についても、その中で論議をしていただくということで協議会が発足しているという認識はしっかり持っております。  今後、先ほど申し上げましたように、個別の実施計画の策定につきましては、教育委員会として取り組みますが、その時点で協議会のいろんな御意見――これからいろんな形で協議会が進んでいこうと思いますので、今の時点では協議会がどういう形で論議を進められて、どういう方向性で進んでいくかはこちらとしてはわかりかねますが、教育委員会の職員3名が協議会の中に入っておりますので、協議会の中でそういう御意見をしっかり聞かせていただきたいと思っております。 ○河野委員   最優先的に期限を定めて目標を持ってやっている以上、やっぱり性急に取り組もうというところでは、そういう姿勢も出てくるんじゃないかなという懸念を私たちは持っているのですが、いろいろ進んでここまで来て後戻りはできませんけれども、十分に議論するということはとても大事なことなので、強く要望しておきます。
    宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   続きまして、大分市幼児教育振興計画について、委員の皆さん方から質問はありませんか。 ○安東委員   質問ですが、荷揚町の大分幼稚園が廃園になってから以降、今まで何園廃園されたかわかりますか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   済みません、ちょっと手元に資料がありませんので、ちょっとお待ちください。 ○安東委員   それがわからないと先に行けないけど。まあ、いいです。  次の質問をいいですか。 ○宮邉委員長   はい。 ○安東委員   この計画では、統廃合された園の同程度の2年制保育をとうたわれているわけです。たしか、10園前後統廃合されているので、今、佐賀関を入れて8園ですよね。だから、それなのに今回特に3園廃園された中で1園しかないと。今度1園を滝尾ということで先ほど言われたけれども、同程度の数にしようと思ったら、あと2園ふやしてもいいのではないかと思うけど、その辺の考えはどうですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   現在、教育委員会のほうでは、先ほど御説明申し上げましたように、3園の中、統廃合園数の範囲内でということで、1園ということを考えております。  今後、子ども・子育て関連3法案ということで、国の動向も大きく変わってこようと思います。来週に国の説明会にも参加をして、そういう情報はとってまいりますが、この国の動向の中で、私どもも今の幼児教育振興計画、この計画自体も大きな見直しの時期になってくるんじゃなかろうかと思います。現在では、この幼児教育振興計画というのが25年度までがⅠ期という位置づけになっております。その中で26年度という形からⅡ期の見直しに25年度から本来入っていく予定をしておりましたが、このような国の動向を踏まえながら、早々にⅠ期の見直しになるのか、Ⅱ期の見直しになるのか、この幼児教育振興計画そのものについて新たな見直しをする必要があろうと思います。  その中では、安東委員が言われた2年制保育の導入だとか、あと多年制、いろんな形もあろうと思いますが、そういうことについては見直しの中で必ず論議をしなければならない内容だろうというふうに考えています。 ○安東委員   これは計画になるので、もうこれ以上は意見としてしか言えないので、要望も含めて言いますが、2枚目にある希望者を見てもわかるように、どこも希望者が多いわけです。一部ちょっと少ないところがあるのですけど、大体どこも2倍近くあるわけです。  しかも、自分のところの地区にある幼稚園には2年制が入っていないから、他校区から来ていると。自分の校区の子供と他校区から来ている子供がいるわけで、その子供たちが4歳で1年間過ごした後、結局、自分のところに幼稚園があれば、その幼稚園に戻ってしまうと。せっかく2年続けて保育することの効果が2年制保育にはあるはずなのに、1年、1年で切れてしまうという非常に残念な結果になる。私が、こういう計画の中にそういう園数の制限があるのはわかっている中であえて言ったのは、それだけニーズが高いということなんです。そこのところをしっかり受けとめてほしいと思います。  あと、幼保小の連携にもかかわるけど、やっぱり幼児教育というのは、保育園で保育をするのとちょっと違うわけで、小学校に上がる前段階としての教育を受けさせられるわけで、そういった意味では、本当にすべての子供に、そういった幼児教育を受ける体制は必要じゃないかと。もちろん私立の幼稚園もあるけど、やっぱりこの2年制保育については希望者が多いことを考えたときに、廃園した数ぐらいはしてほしいという気がします。  滝尾幼稚園を第1候補に挙げました。これは今非常に希望者が多いので。1つちょっと質問だけど、園児数はかなり多いけれども、2年制保育を始めたときに教室数は大丈夫ですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   最有力の候補園とする段階で、現在、滝尾幼稚園につきましては保育室4つあるというふうにとらえております。 ○安東委員   それを聞いて安心しましたけど、あと地域バランスをよく考えて配置してほしいと。とにかく広げるということを希望しておきます。 ○佐藤教育企画課参事   先ほどお尋ねがございました大分幼稚園廃園以降、統廃合の対象となり、廃止となった園数でございますが、14園でございます。この14園には、三佐、丹生、森岡の3園も含んでおります。 ○安東委員   14園で8園だから、相当まだ少ないわけです。だから、極力ふやすようにお願いしたいと思います。 ○河野委員   安東委員の関連で、ずっと2年制保育の要求はやってきて、このいただいている資料についても、申込者数は書いてありますが、定員は30人なんです。抽せんになるわけで、幼児にとっても、保護者にとっても漏れたということでの精神的なマイナス面があるので、答弁をされてきたように廃園の数でふやしていくというところでは、やっぱり納得できないというのは安東委員と同じです。  さっき廃園の数を言われたけれども、野津原は4園を統合して1つになりましたけど、統合前は2年制保育をやってきたので、それを同じようにカウントされるのはちょっとおかしいということは指摘しておきますが、今後の大分市の幼児教育を国の動向で――国はマイナスの方向ですよ、子ども・子育て新システムで公的責任を後退させる方向ですから、人間形成で一番重要な時期の教育をどう進めて発展させていくのかというのは、国の動向ということではなくて、大分市の幼児教育の方針をきっちり持つべきだというふうに考えますけれども、いかがですか。 ○奈須教育部次長教育企画課長   もちろん大分市においても、幼児期の教育の重要性、生涯にわたる人格形成に当たっての基礎を培う時期であるという認識はしっかり持たせていただいております。  先ほど国の動向という形で御説明いたしましたが、大分市としての幼児期の教育に関するような基本的なことは、国の動向という形ではなくて、持つべきビジョンとして揺らぐものではないと思っています。その上で、国の動向等を見きわめながら、今までビジョンの中でうたってきた基本的なことは守りながら、幼稚園の振興に関しても、市立幼稚園の振興また私立幼稚園の振興というようなことも含めながら検討をしていくと考えております。 ○河野委員   それでしたら、これまで14園廃園してきたというふうに言われているけれども、もちろん少子化の問題もあります。けれども、やっぱり行革による教育予算の削減というところは、実態として否めないわけで、やはりそういう大事な子供たちの教育、特にそういう基礎的なところをつけるところで、予算を削るべきではないというふうに考えているので、強く、教育費の削減はしないように部局で財務部と折衝していただきたいというふうに思います。 ○河越委員   今いろいろと意見が出て、この2年制保育の需要は、この表にあるように疑いようがない事実なんです。だけど、格差是正という観点から見たら、5歳児しか就園奨励費等がないわけです。現在の制度的なもので4歳児に対してはゼロなわけです。これを果たしてやったときに、ここまでの数字が出てくるかとなると、非常に私は疑問なんです。  なぜかというと、当然のことながら、5歳だけの単年制で見たときに、やっぱり全体から見たら私立の数が多いじゃないですか。ということは、需要として同じ基準に合わせて初めて物が言えるのであって、そのことだけを取り上げて、この数字を見たら間違いない数字だから需要が多いというのは理解できますが、物事を一定にしたときにどうなのかということです。  だから、まだまだ格差是正という、当時第Ⅰ期の振興計画のときの3つの大きな柱の中の一つもまだ完成されてないわけですよ。統廃合もそうでしょう、多年制もそうでしょう。だから、格差是正を同じテーブルに上げて、先ほど安東委員が言われた統廃合園の中でやるというのは、私は大いに結構だと思います。だけど、格差是正もまだできていないということです。  教育委員会としては、過去4年、5年前に、前教育長のときにかなり努力していただいてそれなりに上げたけど、それもまたストップしている。  やっぱりトータルとして物事を考えてやらないと、私は多年制で公立に反対しているわけではない。そういうベースを合わせたときに、果たしてこれだけの需要があるかとなると、私はないと思う。だから、それは考えた上でやっぱり実施するべきだと思います。  国の動向も確かに新しいものを出しているから、考えるべきと思いますけど、片一方だけとってやるということには、やっぱり非常に問題があるなと。これは答弁は要りません。意見です。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   時間も限られておりまして、大変申しわけありませんが、質疑、答弁につきましては簡潔にお願いをしたいと思います。  次に、大分市幼保小連携推進会議について、意見、質問はありますか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   それでは、教育企画課の4点については、以上で終了します。  なお、大分市幼児教育振興計画につきまして、ただいま説明がございましたが、2年制保育の分に関しましては、来週火曜日18日に大分市幼児教育連絡協議会が開催される予定になっております。その協議の結果を参考にして、教育委員会において実施園数、実施園、実施時期を早急に決定するということでございますので、本委員会としては決定事項の報告を受けたいというふうに考えております。よろしいですか。    〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   来週21日に決算審査特別委員会の分科会が予定をされていますが、その前に委員会を開催させていただき、教育委員会における決定事項ということで報告を受けたいということで、21日の9時半からでよろしいですか。    〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   21日の午前9時半に委員会を開催したしますので、よろしくお願いいたします。  次に、教育指導課からの報告を受けたいと思います。 ○江藤教育部次長兼教育指導課長   5点目、武漢市の学校交流事業について御報告いたします。  これまでも、この交流につきましては、文教常任委員会で報告してまいりましたけれども、受け入れの事業が終了いたしましたので報告するものでございます。  6月11日から7月11日の31日間、受け入れ生徒3名、それから引率者1名、計4名を受け入れたわけでございます。場所は、上野ヶ丘中学校でございます。  3の(2)のところで、郭越さんの年齢が12歳になっておりますけれども、実際本人に確かめましたところ、14歳であると。親が生年月日を変えるということが中国ではあり得るということでございました。そういうことで、飛び級ではないということがわかりました。  それから、(5)の修学旅行生、この武漢実験外国語学校の日本コース、それから英語コースの27名と引率者2名が、大分上野ヶ丘中学校と交流したと、この2つの受け入れ事業は終わりました。  2ページにおきましては、詳しい日程表をそこに入れております。  それから、3ページ、4ページにかけましては、受け入れをしている様子を、写真を撮ったものを載せております。  それでは、5ページをごらんになってください。受け入れ事業が終わった時点で、学校、ホストファミリー、武漢市の生徒を対象にいたしまして、アンケートや聞き取りをしたものをまとめたものでございます。  このことで、5点ほど御報告いたします。  まず一番上の、上野ヶ丘中学校の聞き取りによりますと、武漢の生徒については日本語が非常に堪能でございまして、ほとんど会話には困らないということでございました。それから、3人が非常に積極的であるということから、子供たちが非常に影響を受けたと。  それで、四角の2番目の上野ヶ丘中学校の生徒につきましては、3人が非常に優秀だったことで、自分たちもよっぽど頑張らないといけないという意識をすごく持ったということが挙げられております。それから、3人が事あるごとに大分市のことを褒めてくれたことが生徒たちにとって非常に郷土を誇りに思う気持ちにつながったということでございます。それから、彼女たちが話すことによって、大分市というのを強く意識するようになったと。つまり、日本の中の大分、世界の中の日本という、まさに国際的な視野を持たせることができたということが非常に大きな成果であるというふうに考えております。  それから、2番目のホストファミリーでございますけれども、やはり1カ月間子供を預かるというのは非常に長かったというのが本音でございました。2週間程度が非常によろしいのではなかろうかということでございます。ということで、学校と話す中で、1カ月を2週間で次のホストファミリーにかえるということも次年度に向けての課題かなと思っております。それから、ホストファミリーの家では、この3人が非常に勉強ばかりするので、ホストファミリーの自分の子供たちも刺激を受けて、いつもよりよく勉強したと、そんなこともあったそうでございます。  それから最後に、武漢市の生徒たちの聞き取りによりますと、非常に上野ヶ丘中学校の先生たちが、毎日ノートにいろんなことを書いてくれて、そのことが中国ではあり得なかったので、うれしくて自信がついたと。何よりも上野ヶ丘中学校の生徒たちの勉強と遊びの切りかえがきちっとできていることについて非常に驚いたということでございます。  体験入学の一番下に書いています修学旅行生との交流会で、上野ヶ丘中学校の2年生が合唱をしたわけでございますけれども、これは大分市の子供たちは普通の様子なんですけれども、整然と並んで歌を歌います。そして、席につくまで一糸乱れない行動をするのですが、このことに感動を覚えたということでございます。  それから、修学旅行生が、大分から今度は関西のほうにずっと修学旅行を続けたわけでございますけれども、武漢に帰っていろいろとアンケートをとったところ、8割の子供たちが修学旅行で一番印象に残ったのは上野ヶ丘中学校との交流であったということでございました。  最後に、一番下でございます。子供たちが、市長の報告にもありましたけれども、大分市について、大分のまちはどこを歩いていてもとても美しく、自然や環境を大切にしたまちづくりが行われていることを感じたと。それから、先生や友達、ホストファミリーだけでなく、出会った大分の皆さんはとても優しくて、ぜひまた大分に来たいと思ったというように、受け入れにつきましては、このように成果が見られるところでございます。  今後は、上野ヶ丘中学校の教師並びに生徒を派遣することになりますので、計画どおりに進めてまいりたいと今考えているところでございます。 ○宮邉委員長   それでは、ただいまの報告に関して、意見、質問はございますか。 ○安東委員   大変すばらしい事業だと思うのですが、このホームステイした子供と修学旅行生はまた違うのですか。 ○江藤教育部次長兼教育指導課長   はい、違います。  ホームステイした子供は3名でございますけれども、修学旅行生が後で来て合流したという形でございます。 ○安東委員   稙田中学校に行ったのは、これもまた全然違う学校が行っているのですか。 ○江藤教育部次長兼教育指導課長   稙田中学校に参りましたのは、実は大分市の観光課を中心にしまして修学旅行生を誘致する動きを今やっております。その中で、例えば学生が日本に来るときに、学校との交流を一番望むのです。今、安東委員がおっしゃった稙田中学校の交流につきましては、武漢市内の他の学校の修学旅行の一団が稙田中学校と交流したということで、別のものになります。 ○長田委員   大分市に武漢の森というのがあるのですが、ここには来ていただけましたか。 ○江藤教育部次長兼教育指導課長   武漢の森には行ってないように思います。 ○長田委員   せっかくですから大分市に武漢の森があるので、来ていただけるようになるといいなと思いました。
    ○江藤教育部次長兼教育指導課長   わかりました。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   次に、学校施設課からお願いいたします。 ○渡邊教育部次長学校施設課長   報告事項6点目の、旧一尺屋中学校有効活用方針に関しまして報告をいたします。A4、1枚の資料をごらんください。  まず、一尺屋中学校の概要ですが、校舎、体育館、グラウンドで構成されており、校舎は昭和63年建築の鉄筋コンクリート造3階建て、1,678平方メートル、体育館は平成元年建築の鉄骨造平屋建て744平方メートル、市道の拡幅予定の用地等を除く土地の総面積は約6,420平方メートルとなっております。なお、校舎、体育館とも新耐震基準の建物であります。  次に、これまでの経過ですが、平成13年に生徒数の減により廃校となり、これまでこの跡地の活用について地元地区住民は跡地活用検討委員会を設置し、検討を続けてきておりました。一方、合併以降、市の内部においても管財課、学校施設課など関係課により有効活用検討会を設け検討を行ってまいりました。また、昨年2月から7月の間には、文部科学省のホームページ「みんなの廃校プロジェクト」というサイトに掲載し、廃校活用のアイデアを全国に募集いたしましたが、結果的には応募はありませんでした。  こうした中、昨年6月には、一尺屋地区から市長及び教育長あてに老人福祉施設としての利用と施設の無償貸与の要望が出されました。その際には、民間福祉事業者等から具体的な提案があれば、関係部局と協議しながら検討したいとの回答をいたしました。11月に至り、社会医療法人関愛会から長寿福祉課に一尺屋地区への老人保健施設設置の認可について、学校施設課には老人保健施設設置のための無償貸与についての要望がそれぞれ出されました。さらに、本年2月には、地元から市長に直接、昨年6月の要望と同じ内容の要望が出されたところです。  こうしたことを受けまして、本年3月から7月の間で、3回にわたり企画課、管財課、長寿福祉課、学校施設課から成る大分市公有財産有効活用等庁内検討委員会一尺屋中学校作業部会を開催し、検討を重ねてきました。  その検討内容ですが、議論の中では、地元の要望はできるだけ尊重する、市に管理が残らない校舎・体育館・グラウンドの一体での活用が望ましいとの前提で検討を進めました。  検討の中では、地元が要望している老人福祉施設ということにつきましては、デイサービスセンターなど種々の老人福祉施設がある中で、採算性などを考慮すれば、老人保健施設であれば当該地区に民間事業者としても設置することが可能であろう、また、地元からの無償貸与との要望に関しましては、廃校施設についても大分市民共通の財産であること、さらには老人保健施設が一定の収益性のある事業であることなどから、適正価格による有償で、しかも市に今後の管理が残らない譲渡が望ましいと作業部会におきましては判断をいたしました。  なお、当該施設が国庫補助金を受け建設されました施設であり、有償による財産処分を行う場合には、補助金の残存価格を国庫納付金として返還するか、あるいは補助事業完了後、10年以上経過した建物ですので、学校の施設整備経費に充てることを目的とした基金を新設し、そこに国庫納付金相当額以上の額を積み立てることによりかえることができます。財産処分をすることになりましたら、基金を設立する方向で検討をしております。なお、この基金の設立は、当該財産処分の日から1年以内に行うこととされております。  こうした3回の作業部会の検討の結果、最終的に老人保健施設を運営する事業者に校舎体育館、そしてグラウンドを含む土地を適正価格で有償譲渡する、相手先については公募の上、施設計画や事業者の適性等を審査し、決定するとの作業部会案を取りまとめました。  この方針案については、副市長をトップとする部長級以上で構成する庁内検討委員会さらには外部の委員5名からなる検討委員会において論議いただき、この方針案で妥当であるとの意見をいただきました。  以上のような経過を踏まえ、大分市としての方針を決定いたしましたので、現在は関係課で連携しながら、本年度内の事業者募集、内定の方向で事務を進めているところでございます。さらに、売却による財産処分及び基金の新設に関しまして、市議会にお諮りするのは来年度になると考えております。 ○宮邉委員長   ただいま学校施設課から報告がありました件について、委員の皆さん方、質問等はありませんか。 ○安東委員   ここは、フレンドリールームで使っているところとはまた違うんでしょうか。 ○渡邊教育部次長学校施設課長   フレンドリールームについては、休校中という扱いになっております一尺屋小学校のほうでございます。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   次に、スポーツ・教育健康課のほうから。 ○秦スポーツ・教育健康課長   報告事項7点目、大分市社会体育施設、野外施設の使用料の口座引き落としに係る事務処理ミスについてでございます。資料はございません。この件につきまして、口頭で改めて御報告と、一言だけお詫びを申し上げたいと思います。  まず、今回の経過でございますが、本課が所管する社会体育施設の貸し出しの申し込みにつきましては、直接窓口での申し込みと、公共施設案内予約システムを活用したインターネット等での申し込みの2通りがあり、インターネット等での申し込みの場合には、施設使用料は使用した月の翌月の15日にあらかじめ登録されました口座から引き落としをされることとなっております。  また、野外施設が雨天等で使用できなかった場合は、申請者より再度インターネット等から雨天取り消し申請を行ってもらい、翌月の上旬に確認をし、承認を行った上で、口座引き落としリストからの除外をすることとなっております。  今回、本年7月分の使用料の引き落としの際、この手続上で担当者の処理ミスがあり、雨天取り消し申請340件、対象者は200名でございますが、総額19万1,750円分が口座引き落としリストに残ったまま8月15日に引き落としをしてしまいました。  本課では、直ちに該当する利用者の方々に8月27日付でおわびの文書を発送するとともに、30日木曜日までに引き落としをされた金額すべて各口座に返却をいたしたところでございます。  処理ミスの内容についてですが、通常の手続の流れは、インターネット上で雨天取り消し申請が当課に上がってまいりまして、担当者がパソコンの端末上で1件1件気象状況等の確認をしながらチェックを入れ、最終的に一括承認ボタンをクリックし、口座引き落としリストに反映させるものですが、今回、1件チェックを行った後、誤って一括承認ボタンをクリックせずに、終了ボタンで終了させてしまったことが原因と考えられます。  今後の対策についてでありますが、今回の事務処理ミスの誘因は、一人の担当者がパソコン端末上で口座引き落としリスト作成までの一連の作業を行っていること、また雨天取り消し申請の決定作業が最終的に口座引き落としリストに反映されているかどうかの確認を行っていないことでありますので、今後は雨天取り消し申請の決定後、1度紙ベースで打ち出しを行い、班長の決裁の段階で最終口座引き落としリストとのチェックを行うなど、必ず複数の目で確認を行うことといたします。  手続上の単純ミスとはいえ、多くの市民の方々に迷惑をかけたことを深く反省し、今後二度とこのようなことがないように、システムを含め事務処理上のチェック体制の見直しを図るとともに、職員の意識の啓発を含め、徹底して再発防止に取り組んでまいりたいと考えております。  文教常任委員の皆様方には大変御心配をおかけしましたことを、心からおわび申し上げたいと思います。 ○宮邉委員長   では、ただいまの報告に対して質問等はございませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   それでは、次に移ります。生涯学習課より2件の報告をお願いいたします。 ○藤澤教育部次長兼生涯学習課長   報告事項8点目、それから報告事項9点目、続けて報告させていただきます。  まず、報告事項8点目、大分市民図書館窓口等運営業務委託に係る事業者の決定について報告申し上げます。  平成25年7月に開館予定の大分市民図書館及びコンパルホール分館の窓口等の運営業務につきましては、外部委託しようとするものであり、さきの第2回市議会定例会におきまして、係る経費につきまして債務負担行為の議決をいただいたところでございます。  事業者の決定につきましては、プロポーザルで行うこととし、参加事業者を公募いたしましたところ、2社から参加表明がございましたが、1社は辞退し、株式会社図書館流通センターから企画提案書が提出されました。選定に際しましては、外部委員を含めた業者選定委員会を8月21日に開催いたしました。  別添の大分市民図書館窓口等運営業務委託事業者募集要領をごらんください。選定委員は①から⑤まで評価項目を設定し、それぞれの詳細な評価項目を示して合計200点満点で採点を行いました。  採点結果につきましては、別紙にございますが、A4横の採点集計表をごらんください。5人の委員の評価点の平均は、200点満点のうち179.8点、率にいたしまして、89.9%でございました。なお、採点結果の平均が、評価点200点満点の60%未満、つまり120点未満である場合は失格とするという評価基準をあらかじめ設けておりますので、この基準を満たすものでありますことから、株式会社図書館流通センターを大分市民図書館窓口等運営業務委託に係る事業者として選定をし、決裁の後、翌22日に当該事業者に選定結果を通知したところでございます。  今後は、窓口業務委託につきましては、提案された内容をもとに当該事業者との詳細な打ち合わせを行い、市民サービスのさらなる向上を図るとともに、市民協働の図書館づくりという大分市民図書館の基本理念を着実に継承し、現在のコンパルホール内の図書館につきましては平成25年4月1日から、また、ホルトホール大分内の新図書館につきましては25年7月の開館日から、窓口等の運営業務が円滑に行われますよう準備を進めてまいります。  8点目につきましては以上でございます。  続きまして、報告事項9点目、全市いっせい あいさつOITA+1大作戦!!の結果について報告申し上げます。本市では、あいさつに一言プラスして会話を広げ、人と人とのきずなを深め、地域ぐるみの子育てと、あいさつと笑顔があふれるまちづくりを進める、あいさつOITA+1運動に取り組んでおります。  今回、この運動をさらに推進するため、この運動に取り組んでいる、あいさつOITA+1運動広め隊や、PTA、自治会や事業者、市内の高等学校等に幅広く協力をお願いし、小中学校の校門や通学路、大分駅周辺において児童生徒、市民へのあいさつ、声かけを行うこととし、2学期が始まります9月3日の朝、市内の小中学校の児童生徒が朝起きてから授業が始まるまでに何人の家族、友達、地域の大人とあいさつを交わすことができるかにチャレンジをいたしました。  取り組み結果につきましては、3万9,640人の児童生徒があいさつを交わした方の人数は50万8,506人で、これは1人当たり12.8人となりました。  今後ともこの運動を推進し、地域ぐるみの子育てとあいさつと笑顔があふれるまちづくりを推進してまいります。 ○宮邉委員長   この2件については、一括して質疑を受けたいというふうに思います。質問はございませんか。 ○高橋委員   事業者の決定ですが、1社の評価になっているのですが、1社が辞退した理由についてわかれば教えてください。  それと、この費用について、幾らになったのかということ。また、評価の中で、受託実績というのが満点に近く、経費が満点になっているのですが、この満点という意味がよくわからない、評価した人の考え方がよくわからないのですが。要するに、予算内におさまったから満点なのか、その辺の考え方について教えてください。 ○藤澤教育部次長兼生涯学習課長   まず、経費の満点につきましては、2社以上であるときには比較をして採点をする予定でございますけれども、1社の場合には評価のしようがございませんので、それ以下の価格で出たときには、満点でつけるという取り決めをしてございました。そういう意味でございます。  委託料の関係でございますけれども、債務負担行為の上限額は4億1,800万円というふうに設定をしておりまして、今回の提案は3億8,900万円でございます。  それともう1点の、辞退理由ですが、都合によるということでしかございません。辞退届に都合によるという記載がございました。 ○長田委員   出てこないで断ったのですか。募集はしてきたのでしょう。 ○藤澤教育部次長兼生涯学習課長   はい。スケジュールから言いますと、要領の2ページをごらんいただけますでしょうか。このプロポーザルにつきましては、(3)の事業者選定スケジュールをごらんください。7月2日にこの要領を告示いたしました。このプロポーザルに参加しますかという最初の期限が7月10日でございます。この時点で、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社という会社からも表明がございました。  7月11日に企画提案書の説明会を開き、説明を申し上げました。  その後、8月2日が企画提案書の提出期限でありましたけれども、7月31日付でシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社からは辞退届が提出されたところでございます。経過といたしましては、そういうところでございます。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   次に、青少年課から2件の報告をお願いします。 ○有馬青少年課長   報告事項10点目、大分市いじめ問題対応マニュアルについてでございますが、その前に、時間も下がっていて大変申しわけないのですが、今週の火曜日11日に、文部科学省が平成23年度児童生徒の問題行動等、生徒指導上の諸問題に関する調査について公表いたしましたので、その結果について御報告申し上げたいのですが、よろしいでしょうか。 ○宮邉委員長   はい、どうぞ。 ○有馬青少年課長   4枚とじの資料をごらんいただきたいと思います。文部科学省が公表した資料は80ページを超えておりますので、今回は暴力行為、いじめ、不登校の状況について都道府県別に集計した資料のみを報告させていただきます。  なお、大分市の詳しい状況につきましては、6月の文教常任委員会のときに報告しておりますので今回は省略しておりますけれども、表の一番下に比較ができるように、本市の件数もあわせて載せております。  まず、1ページ目、暴力行為についてでありますが、全国的には2年連続して減少しているということであります。1,000人当たりの発生件数を見ましても、大分県、大分市とも暴力行為の発生件数は低いほうだということでございます。  次に、2ページ、いじめの認知件数でございますが、大分県につきましては熊本に続いて2番目に多い認知件数でありました。3番目が岐阜となっております。22年度は岐阜が2番で大分が3番でありまして、この順番はここ二、三年ほぼ同じであります。  熊本、大分の認知件数が多い理由についてでございますが、実はいじめの調査に関しましては、これまでは市町村独自の調査を行っておりましたが、全国に先駆けて熊本県が県で統一したアンケート調査を実施したということで、件数が一気に挙がったということがありまして、大分県も同じように県として統一したアンケート調査を実施した結果、この認知件数の増加ということになっていると思っております。  なお、この認知件数の多さにつきましては、学校が児童生徒に対して丁寧な調査を行った結果だと思っております。  次に、3ページ、いじめの現在の状況でありますが、大分県また本市におきましても、解消率が高くないことが課題だと私どももとらえております。完全に解消したというところの全国平均が80.2%でありまして、大分県が74.0、大分市73.9というこの数値を見ても、やはり解消に向けて取り組んでいかなければいけないと思っております。  最後に、不登校児童生徒数でありますが、全国で5番目の多さとなっております。本市におきましても、不登校の児童生徒が非常に多いととらえておりますので、中1ギャップの解消や小学校低学年の不登校児童の減少に向け、いじめ・不登校等対策協議会においてその対応について協議し、現在具体的な取り組みを行っておるところでございます。  以上、調査結果についてでございます。  次に、大分市いじめ問題対応マニュアルについて御報告申し上げます。お手元にA4横とじの冊子を御用意させていただいております。ごらんいただきたいと思います。  今回の一般質問での答弁でも申し上げましたが、大津市での事件を受けまして、いじめ問題の解決に向けた総合的な手引書となるように作成いたしました。これまでもそのマニュアルの中にある1つ1つの内容につきましては、その都度学校に示してきておるところでありましたけれども、今回は考えられるすべての内容を取り入れて作成いたしました。  今月21日に生徒指導連絡会が開催されますので、その席において全小中学校に配布の上、研修を行い、各学校におけるいじめの未然防止を最優先に実効的な対策や対応がとれるよう指導してまいりたいと考えております。  なお、このマニュアルにつきましては、校務用パソコンから閲覧またダウンロードできるようにしておるところでございます。  次に、報告事項11点目、うすき少年自然の家跡地利用における臼杵市の意向についてでございますが、これは口頭にて報告させていただきます。  6月議会終了後、正式に臼杵市のほうに打診しておりまして、8月末に臼杵市のほうから返事がありましたので報告いたします。うすき少年自然の家の体育館が、近くの2つの集落の避難所、そして臼杵市の二次避難所となっていることや、臼杵市内に屋内体育施設が少ないということもありまして、臼杵市としましては施設全体ということは非常に難しいけれども、体育館だけでもという意向は当初あったようにあります。その後、臼杵市において協議を重ねる中で、やはり利用の計画はないということで8月末に報告をいただいたところであります。  臼杵市議会に対しましては、今月5日に説明して理解を得られたということでありました。正式には、来週18日に文書で回答を送るということで報告を受けております。  今後につきましては、公有財産有効活用庁内検討委員会において、跡地利用を含めて検討していきたいと思っております。
    宮邉委員長   ただいま青少年課のほうから3点にわたる報告がございましたが、質疑、意見はございますか。 ○河野委員   いじめの問題はちょっと繊細な問題で、個別の案件になりますけれども、不登校問題の数字の報告が先ほど4ページ目にありました。それについての対応というのは、数字の面だけではなくて、手だてというか、カバーのほうはどうなっているのかというところを聞いておきたいと思います。 ○有馬青少年課長   ここ数年、小中連携支援シートを活用しまして、中1ギャップの未然防止に向けて取り組んでおります。具体的には、小学校から中学校へその情報を細かく入れることで、中学校に入ってからの不登校あるいは不登校傾向にある子供たちへのきめ細かな対応を行っております。  それから、近年の特徴として、小学校低学年での不登校がふえてきているという傾向がありますので、先ほども申し上げましたように、いじめ不登校等対策協議会で昨年、ことしと低学年不登校の未然防止に向けて検討し、その検討内容については各学校に示しているところであります。とにかく早い段階での関係機関とのつなぎが非常に大事だということがわかっておりますので、そういう方向で現在取り組みを進めているところでございます。 ○河野委員   具体的に解決する方向での個別な対応というか、そういう対処はできているのですか。 ○有馬青少年課長   不登校生すべてということは非常に難しいと思うのですけれども、実は子ども教育相談センターにフレンドリールームがありますが、そこに通っている子供たちにつきましては、ほぼ7割以上の子供が学校復帰、もしくは、相談室登校、保健室登校できるようになったということがありますので、そういう市内の機関や県の機関も利用しながら、一人でも多くの子供がそういう機関にかかわれるように今後取り組んでまいりたいと考えております。 ○河野委員   不登校から発展して家庭内暴力になったり、それで保護者が逆に子供をしかることができなくて病気になったり、深刻な事態に発展していくんですよね。最初の段階でというのはとても大事だと思うので、手だてが十分できるような体制をお願いしておきたいと思います。 ○長田委員   全国でああいういじめ問題が起きて、いろんな調査をする中で、大分市はどうですか。そういう相談みたいなものがふえましたか。 ○有馬青少年課長   8月以降、非常にふえております。中には2年前、3年前のことがまだ納得できないというような案件も今ありまして、学校とともに対応しているところでございます。 ○長田委員   特にその辺で報告するようなことはありませんか。 ○有馬青少年課長   現時点においては、報告することはありません。 ○長田委員   ここ何日か、物すごくまもめーるで変質者がたくさん出ている情報が入りますが、これに対する対応はどうされていますか。 ○有馬青少年課長   学校のメール等で注意を呼びかけるように取り組んでまいりたいと考えております。 ○長田委員   先般の女子高校生の問題もあったけれども、連絡網はどうされているのですか。もう一度確認します。 ○有馬青少年課長   まずは警察に通報するのが第一だと考えております。どうしても通報がおくれると犯人検挙にも至らないことが多いので、学校に対してはとにかく警察への通報を第一に考えるということと、あとは、相談を受けた保護者は必ず学校に連絡するとともに、学校からは青少年課に連絡を入れるということにしております。 ○長田委員   きのうは高校生だったと思うだけど、小学校、中学校、高校生で、地域ももちろん変わりますよね。そういう連絡は警察で一括するようになっているのですか。 ○有馬青少年課長   地域的に集中して発生しているということがありますと、私どもも、その学校近辺に必ず連絡を入れますし、場合によっては青少年課の職員が青パトを使って日中パトロールに回るということもやっております。 ○長田委員   しっかりその辺の情報を、地域的なことについては地域の青少協に連絡をし、連携を十分とって、そうしていただいているとは思うのですが、最近またふえているので、よろしくお願いします。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   次に、文化財課からお願いをします。 ○福田文化財課長   報告事項12点目、大分市・上智大学連携講座についてでございます。緑のチラシをお配りしておりますので、ごらんになってください。  今回、大分市誕生100年記念事業の一環として、学校創立100年になります上智大学と連携をして、大航海時代の歴史探訪と題して、大友宗麟、ザビエルを中心に5回の公開講座を上智大学で行います。講師には7名の専門家を予定いたしておりますが、地元大分市からは、第2回に豊後おおいたルネサンス理事長の日野さん、第4回に大友氏顕彰会理事長の牧さん、同じく第4回目に文化財課の玉永顧問、以上3名の方が大分市から講師として出席をいたします。  ちなみに、募集人員は50名でございますが、各講座とも80から90名の申込みが今のところございます。学校側の配慮で100名程度の教室を用意していただいておりますので、皆さんが受講できるような形をとっております。  なお、来年度は大分市でということで、8月にホルトホール大分でのいわゆるシンポジウムを計画いたしております。詳細については、今から検討してまいりたいと考えています。 ○宮邉委員長   ただいまの報告に対して質問はございませんか。 ○高橋委員   要望ですが、これは行かないとだめなんですけれども、録画というか、撮ることができたら、私たちも今、大友宗麟がいろんな形でクローズアップされ、大分市としての売りにしていますから聞きたいのですけど、その辺の対応も検討していただきたいなというふうに思います。 ○福田文化財課長   一応、映像等はとって、また今後の大友氏遺跡事業の情報発信に役立てようというふうに考えております。 ○長田委員   上智大学ということで、上智大学と何か特別な関係はあるのですか。 ○福田文化財課長   実はことしの市報の新春号で、市長と上智大学の川村先生が対談をされまして、川村先生につきましては、上智大学のキリシタン文庫の理事長ということで、大友宗麟はキリシタン大名、そういったつながりの関係で、上智大学との連携という形にしております。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   次に、美術振興課からの報告をお願いいたします。 ○増田美術振興課長   報告事項13番目、武漢美術館友好交流事業について御報告申し上げます。資料は手元にA4、1枚、大分市美術館 武漢美術館友好交流事業についてをお配りさせていただいております。  まず、友好交流事業の経緯についてでございますが、平成22年6月に大分市長と武漢市長との間で調印をされました友好交流協議書の中に、大分市美術館と武漢市美術館との友好交流が明記されたことを受けまして、平成22年11月に大分市美術館と武漢市美術館、それぞれ館長との間で友好提携事業に関する覚書書を取り交わしたところでございます。  大分市美術館といたしましては、大分県美術協会と大分・武漢美術友好交流促進実行委員会を組織いたしまして、両市間の文化・芸術分野における交流促進と市民レベルでの相互理解に努めることを目的といたしまして、武漢美術館友好交流事業を平成23年度から3カ年計画で実施しているところでございます。  この事業につきましては、文化庁の文化芸術振興費補助金の採択を受けまして、全額国庫補助金で実施をさせていただいております。  昨年23年度は、武漢美術館を訪問いたしまして、今後の友好交流事業の協議を行ってまいりました。本年度、平成24年度につきましては、武漢市から武漢市美術館長、美術家を招聘し、大分市の美術家と大分・武漢美術交流フォーラムを開催する予定にいたしております。日本と中国、大分と武漢の美術の状況について、興味深いお話を聞かせていただけるものだと考えているところです。  また、両市の美術館によるワークショップも計画をしております。日本と中国の絵画技法の違いなどを体験、実感していただく中で、中国技術を身近なものに感じていただきたいと考えております。開催時期は11月末を予定いたしております。  なお、25年度につきましては、大分市美術館で大分・武漢合同美術展を開催する予定といたしております。  一方、武漢市では、本年10月25日から大分市美術館所蔵髙山辰雄版画作品展の開催、あわせまして武漢・大分美術交流フォーラムが予定されているところでございます。  両市及び両館の関係、連携事業を単発的、一過性のイベントに終わらせることなく、長期的で継続的な友好交流を目指してまいりたいと考えております。 ○宮邉委員長   それでは、質問等はございますか。 ○長田委員   昨日ちょっと申しましたけれども、武漢市長が大分市に来られるということで、私ら大変楽しみにしていましたが、急遽来られなくなったと。前日まで、磯﨑副市長が福岡にお迎えに行き、大分から武漢に投資した企業の人を集めて、歓迎会をやり、さらに武漢に投資をしてほしいというようなことで、我々もこれは出らないといけないと。また、その後、大阪、東京というようなことでローカル外交に徹していきたい、武漢経済に大いに貢献すべきだというふうなことでありました。また、先般も、武漢の子供たちが来たときに、足立教育長が非常にいい御質問をされて、我々感動したわけであります。武漢は人が多くて、小学校に入るときでさえ試験をして、3,000人の中の300人しか入れないというような教育で、絶対に勉強しなければならない、日本と比べても大変だなと思ったのですが。  そういう武漢との交流をやっている中で、国が一方的にああいうことになって、武漢も当然、大分には来たかっただろうと思うのですが、その辺の状況は、文化国際課のほうから何かあっておりますでしょうか。なければないと言ってください。 ○足立教育長   きょう担当の方から、総務常務委員会ではこういうふうに説明をするということをお聞きいたしました。  武漢市政府代表団大分訪問の中止について報告をしますと、本市の友好都市武漢市の唐市長を団長とする武漢市政府代表団は、昨日13日にから本日にかけまして大分市を訪問する予定でありましたが、12日に武漢市外事弁公室から唐市長の体調不良により大分市訪問を中止いたしたいとの連絡がありました。  このため、当初予定をしておりました武漢市長特別講演会、歓迎会、大分市への表敬訪問等、一連のすべての行事については中止いたしますと、こういう報告がされるということをお聞きしました。 ○長田委員   やっぱり国際交流だからということではなくて、先ほど教育指導課長が言われていましたけれども、教育というのは非常に大事な部分だと思うし、その教育の中で、上野ヶ丘中学校でああいうふうなことをやっているし、大分市には武漢の森という、そういうものまでつくって友好をやっているし、なぜ武漢かといえば、新日本製鐵がそこにすばらしい技術を持っていったと。世界にも出しているけれども、武漢ほど内部情報を出した製鉄所はないというぐらい立派なものを出している。それに対して非常に武漢政府は喜んでいると聞いているのですが、日本はそういうことをしているにもかかわらず、一方的にそういうことをやっているわけですね。  日本の教育はどういうふうにやっているかと一般質問を聞いていると、大分市教育委員会では非常に明確な答弁をされております。尖閣諸島は固有の領土であると。竹島もそういうことで、教育もそういうふうなことをきちんとやるというふうなことではありますが、今この時期に、武漢の事業をどんどんやっていくことがいいのかなと、少し検討したほうがいいのではないかなと思うのですが、どう考えられますか。 ○増田美術振興課長   美術館といたしましても大変心配をしておりまして、ただ、これまで計画を今進めておりますので、状況を把握しながら慎重に対応していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○長田委員   私があえてきのう聞いたのも、大分市の交流という、教育の交流でありローカル交流だと思っているのです。韓国で日本のドラマは流せない、韓国のドラマは日本で流せる、これが今の国交なんですよ。  だから、やっぱり国際交流と教育の交流というのは非常に大事なので、やっぱりその辺をきちっと把握して、武漢との今後の問題について、どうやったらいいかということであります。そこで、教育長のローカル外交として教育の立場から何かあったらお聞きしたいのですが。 ○足立教育長   先ほど上野ヶ丘中学校における交流生の話がございました。私もずっと子供たちにはかかわってきまして、最後の報告を聞いたとき、本当に涙が出るぐらい私も感動いたしました。ぜひ3人とも高校から大分に来たいと話しておりまして、効果は非常に大きかったと思います。  教育の面でこういう影響が及ぶということは、大変残念でありますけれども、今言いましたように教育を通して変えていかなければならないところもあろうと思いますので、教育の交流については、十分検討していきたいと思います。 ○宮邉委員長   そのほか、執行部から報告はございますか。 ○増田美術振興課長   美術館より展覧会の御案内をさせていただきたいと思います。  まず、昨日、教育長の報告にもありましたけれども、この夏開催をいたしました段ボールアート遊園地ですが、観覧者数が8万8,737名となり、夏休み時期の観覧者といたしましては、これまでの最高を記録いたしました。これもひとえに皆様方の御協力の賜物だとお礼を申し上げます。ありがとうございました。  それでは、チラシを2枚お配りしております。  まず、全体が黒いチラシをごらんください。ただいま開催をしております特別展覧会、佐脇健一の「未来の記憶」でございます。風景彫刻に取り組んでおります彫刻家佐脇健一が、風化して廃墟になった近代産業遺産や最先端のテクノロジーをモチーフに作製をした彫刻などを展示しております。これだけですと雰囲気が伝わらないと思いますが、美術館の展示室全体が作品のように仕上がっておりますので、ぜひごらんいただきたいと思っております。開期は10月21日までとなっております。よろしくお願いします。  それから2点目ですが、これは開会が11月1日からになります。山下清生誕90周年記念「山下清展」になります。山下清の全画歴を網羅する約180点の作品を展示する予定にしておりますので、どうぞごらんいただきたいと思っております。それぞれに違った視点での見ごたえのある展覧会になると思いますので、御期待いただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  今後も、楽しんで見て学ぶ美術館を目指して頑張っていきます。どうぞ美術館でお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。 ○宮邉委員長 
     展覧会の御案内でございますが、質問はありますか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   それでは、委員さんからその他で何かございますか。 ○高橋委員   県立美術館、名前は決まってないようですけれども、これまでも大分市議会では、仮称県立美術館とのすみわけというような意見も出て、答弁もそうだったかと思うのですが、そういった中で、県立の担当者との話し合いが持たれているのかについて教えていただきたいのですが。 ○増田美術振興課長   美術館建設に伴う協議ということで、知事部局、それと芸術会館、市では市長部局、美術館ということでの担当者会議をこれまで3回実施しております。  また、これから年末に開催をされます髙山辰雄展で共同開催の話を今進めておりますので、それにつきましては、実行委員会は回数は少ないとしましても、事務レベルでの協議は細かく進めておりますので、連携するモデルとしての検証はできるのではないかというふうに考えています。 ○高橋委員   国立美術館は国立美術館なりの役割があると思うのです。大分県の美術館については、税金も大分県の皆さんからいただくわけですから、それなりの美術館であってほしいなというふうに思います。それが当然の美術館であろうかというふうに私は思いますし、大分市の美術館は大分市の美術館、大分市民にとっての利益といったところなりがあるのではないかというふうに思うのですが、きょうの新聞を見たときに、学習体験の場にもという記事が出ていました。この中に、大分市の中心部のにぎわいづくり、観光振興といった点の役割を担うというような内容になっているのですけど、美といったものは、結果として、にぎわいとか観光振興といったものになればとは思いますが、少し混在しているのかなという感じがするのです。  にぎわいもあって結構だと思うのですが、美術館の役割といったものについては、すみ分けをして、こういったものについては大分市美術館がある程度やるべきではないかなとは思います。今まで3回も検討を重ねてきたという考えの中から、どういった意見を大分市として持っておられるのかお聞きしたいのですが。 ○菅教育部参事兼大分市美術館館長   釘宮市長が昨年9月、大分市美術館と新しくできる県立美術館との共生ということで申し入れに行きまして、その後県立美術館と大分市美術館がいかに共生共働していくかということについては、県のほうもしっかり認識はしておるということで、県知事からも回答をいただきました。  具体的な内容につきまして、これまでの会議の中で、ハード面をどうするかという問題が県としては非常に大きいわけですけれども、この中で運営をどうしていくかということについて、これから協議をしていくところなんですけど、大分市美術館としてはやはり教育普及、それから森の中にある自然を生かした環境の中で、これまでやってきましたテオ・ヤンセン展、あるいはことしの段ボールアート展といった非常に市民に親しまれる内容の展覧会をやっていきたい。そして、あとは大分市在住の作家、郷土の作家の掘り起しをやると、そういう中で大分市美術館としてやっていきたいという形で、明確に申し入れをしております。  ただ、県のほうは、どうしても県全体を見渡す中で、福田、髙山といったら、大分市出身ではありますけれども、やはり大分県の非常にすぐれた作家であることから、どうしてもそこは両者でやはり紹介し合わなきゃいけないと、大分市美術館だけで紹介するというわけにはいかない、県全体を見渡した中でやっていく。県立美術館というのは、そういったセンター的な役割がありますので、大分市だけじゃなくて、ほかの地域にも出かけていって、そういった活動もしていくと、そういうことを考えておるというような話は聞いております。  ただ、具体的な先ほどのまちのにぎわいとか、その辺につきまして県立美術館がどういった動きをしていくのかということについては、まだわからない部分がありますし、例えば地元の経済同友会、そういったところからいろいろな提言もありました。そういう提言に対して、県立美術館のほうでもどういった形でにぎわいに貢献するかというようなことで、今いろいろ考えておられるということのようであります。  具体的にこれからまた協議をする中で、先ほど委員が言われたすみ分けというのはなかなか難しいところはありますけど、何とかお互いの機能を分担しながら、それぞれのいい面を生かしながら相乗効果を上げていくという方向で県立美術館の建設に協力してやっていく、そういうことを考えているというところでございます。 ○高橋委員   にぎわいとかそういったものについては、美術の中身でもって、例えば観光振興に行き着くと、持っていくというものがふさわしいのかなと。このにぎわいづくり、教育の連携による、子供が塗り絵をして楽しむ、こういうものについては違ったところのにぎわいでいいのかなと。  だから、繰り返しになるようですけど、大分市、大分県における県立美術館の特色を出すことが、観光なりで人を呼ぶことにつながるのではないかなと思います。大分県と大分市の役割が違ったところにあるという利点も生かしながらやっていくことが必要ではないかと思いますが、この考え方はどうですか。 ○菅教育部参事兼大分市美術館館長   委員のおっしゃられること非常によくわかります。ただ、大分県としても大分県全体の中の美術振興といいますか、大分県民が美術館に1年間に行った回数が、国の調査で統計をとったら四十何位という非常に低い意識だったと。大分市民はもっと高いと思いますけど。そういった中で、やはり県全体の美術振興、美術に対する愛好する気持ち、これを高めていくと、それを多くすることによって、たとえ県美術館ができても今度市の美術館にも行ってみようとか、そういうきっかけになるというふうに我々も考えております。  他都市の美術館について、聞き取りしてみましても、県都に2つある美術館、中核市あたり見てみますと、新しく後発で美術館ができることによって、今までの既存の美術館の観覧者が減ったかというと、そういうデータはほとんどありません。むしろふえていると、そういう状況です。そういう全体の美術振興ということ。そして、その中のにぎわいというのもいろいろ考え方はあると思いますけど、まち全体を美術、芸術、文化に満ちた、そういう都市、創造都市のようなものになっていくような形で、県と市で協調しながらやっていきたいと。  もちろんその中で、委員が言われるような機能分担みたいなことは、十分これから協議して、また考えてまいりたいというふうに思っております。 ○長田委員   教育に関する事務の管理のところで本当は言いたかったのですけど、教育委員会の問題です。それから学校の問題ですが、卒業式と入学式のときの教育委員等の来賓の扱いだけれども、ばらばらということなので、一遍実態調査をしてもらいたいと思います。その権限がどういうふうになっているかわからないけど、PTA会長の後に教育委員が座って、紹介があって、それで終わりというようなことになっている学校もあるし、ない学校もあるということです。それから、学校評議員が学校の先生側のところに座って、何ら紹介もない。これもいかがなものかなというふうに思っています。 ○宮邉委員長   意見でよろしいですか。 ○長田委員   はい。 ○宮邉委員長   ほかにありませんか。    〔「なし」の声〕 ○宮邉委員長   以上で当委員会に付託されましたすべての案件の審査を終了いたしました。なお、会議規則第104条の規定によりまして、お手元に配付の委員会の継続調査事件について、それぞれの閉会中の継続審査及び調査ができるように申し入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」の声〕 ○宮邉委員長   では、そのように決定いたします。  18日は10時より管内視察を予定しておりますので、案内の放送がございましたら、議会棟玄関前に御集合くださいますようお願いをしておきます。  これをもって文教常任委員会を閉会いたします。                               午後0時20分散会...